チキータ(攻めるレシーブ、近代卓球の新しいスタンダード)

このページでは「チキータ」レシーブの説明をします。

チキータは現代卓球において、攻撃的なレシーブ技術としてひろく普及しています。

地区大会レベルでも世界トップレベルの選手だとしても甘いサービスに対して容赦なく攻撃を仕掛け、試合を有利に進めることはとても重要です。

ぜひ、参考にしてみてください。

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・技術名や名前の由来

チキータとは、基本的にバックハンドで台上の短いボールに対して横回転を与えながら返球する技術です。

放たれたボールや、スイングの軌道がチキータバナナのように曲がることから命名されました。

・技術の興り

チキータレシーブを世界で初めて技術として用いたのはチェコ代表のピーター=コルベル選手と言われています。コルベル選手はプロリーグにも多数参加し、大変プロ意識の高い一方で、独創的な試合運びやラリー展開など、遊び心にも富んだ試合をする選手として有名でした。

現代卓球において爆発的に普及させたのは、やはり中国の張継科(チャンジーカ zhang jike )選手が相手のサービスに対して使い始めたことがチキータの第2の起源だとされています。

・技術の最新状況

こちらの試合が、張継科選手が試合中にチキータレシーブを多用するようになった起源ではないでしょうか。

試合の前半ではツッツキやストップを多用していますが、これにより中陣からカウンターをもらっての失点が多かったのが、レシーブにチキータを取り入れることにより後半は有利にラリーの主導権を握っています。

・技術のやり方、解説

チキータレシーブのやり方は「ボールの軸を外して小さく強いスイングで回転をかける」です。

コツとしては

・ボールをしっかりと引きつける

・体の正面でとらえる

・ボールを”打つ”のではなく”擦り飛ばす”

をしっかりと行うことが大切です。

WRMさんのこの動画も詳しくてわかりやすいですね。

・その技術と他の技術との連携や練習方法

チキータと関連性の高い他の技術ですが、やはり頂点を捉えるドライブとの相性がとても良いです。相手のサービスを不規則に返せるため、相手は3球目を入れるだけで精一杯になりがちです。そこで甘くなったボールを一気に決めにいく形が現代卓球の基本的な戦略になっています。

相手に緩めのサービスを出してもらい、自分がチキータ→相手がブロック→自分がドライブ攻撃、といった練習メニューを両ハンド行うことで、より得点力が高まるでしょう。

・やりやすい用具

チキータがやりやすい用具としては

・あまり飛び過ぎないもの

・掴みがよいもの(球離れが早過ぎず、打球感も柔らかいもの)

・回転がかかるもの

といった傾向が強いです。

チキータの得意なトップ選手といえば中国のZhang jike(チャンジーカ 張継科)選手、樊振東(Fan Zhendong、ファン・ジェンドン)選手、日本だと上田仁選手や森園政崇選手が思い浮かびます。これらの選手はチキータの質を高めるためにテナジー05やファスタークG1を選択しており、両ラバーの持つチキータの威力やコントロールについては圧倒的な支持を得ていると言って過言ではないでしょう。

中級者レベルになるとテナジー05 FX、最近バタフライから発売されたロゼナ、XIOMのヴェガアジアなどが適度な弾みと引っかかりでチキータの基礎づくりに適しています。

いかがだったでしょうか。チキータをマスターしてレシーブ2球目からも有利に試合を支配できるよう、練習してみてください。

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