【技術解説】スマッシュ。決定球として再評価されるフラット打ち

みなさんこんにちは。

今日はスマッシュやフラット打ちについて紹介させていただだきます。

卓球の試合やラリーにおいては、その安定性や柔軟性からドライブ打法が高く評価されてきましたが、最近ではスピード増強剤が禁止されたりボールがプラスチック製になるなど、決定力の低下によりラリーが長引く傾向があります。

そうなると、多少安定性は犠牲にしても攻撃力の高い技術を習得することが重要になってきています。

現に今活躍している張本選手や、平野美宇選手などについてはフラット打ちの多用というスタイルは、印象に強烈に残っていると思います。

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・技術名や名前の由来

スマッシュの由来は、文字通り英語のSmashからきていると思われます。

意味は強打、粉砕する、打ち砕く、ですね。威力の高そうな単語です。

フラット打ちは、面をボールに対して立ててフラットに撃ち抜く、からきています。対義語としてはドライブやカットのような回転をかける打ち方ですね。

・スマッシュ、フラット打ちの興り、元祖

フラット打ちは、卓球がスポーツとして興った時から存在する、最古の打法だと思われます。というのも、ラケットの表面に摩擦力を持つ素材を張るようになったのは比較的近年のことなため、人々は気がついたらフラット打ちでボールを打ち合っていたのでしょう。

・スマッシュ、フラット打ちの最新状況

上記でも記載したとおり、男子では張本選手、女子では平野選手がこの戦い方で大きな成果を残しています。

日本代表のメダルラッシュな2017年世界卓球で、何が起こったのか

・スマッシュ、フラット打ちのやり方

では、このフラット打ちはどのような原理になっているのでしょうか。

重要なポイントとしては、「ボールを見極めること」「しっかり振り抜くこと」です。

実際の試合になると、様々なコースに、様々な回転のかかったボールが来ることになりますが、ボールをしっかり見極めることができれば、多少の回転を無視して打ち込むことが重要です。

逆に、少しでも回転に怯えてしまい中途半端なスイングになると、その時点で回転に負けてうまく相手のコートに届かないことになります。

・スマッシュ、フラット打ちの練習方法

練習方法のおすすめはやはり「多球練習」です。

まずはスイングを固める練習をし、そこから様々な回転のボールを叩き込んでみましょう。

スマッシュに関しては3球目のドライブとの連携をしっかり確認しましょう。

練習相手にブロックをしてもらい、ドライブに対して高く上がったボールをしっかり振り切って撃ち抜く、という癖を身につけることで、試合でもラリーを一気に決め、展開を自分に引き寄せることが可能だと思います。

・やりやすい用具

スマッシュについてはなるべく「ボールを持たない」「回転を無視できる」というラバーや用具がおすすめです。

まずは表ソフトラバーは裏ソフトよりもスマッシュやフラットな打球に適しています。

最近ではスペクトルレッド・ブルー、ハモンドFAスピード、ミズノのブースターSAなど、縦目で弾性の強いラバーだと安定性と威力のバランスが取れます。

裏ソフトでいえば、実はテナジーやファスタークG1、キョウヒョウなどと比べると、非スピン系テンションラバーのほうがスマッシュがやりやすかったりします。実際の試合はフラット打ちだけで進められるわけではないので、大切なのは「回転性能とフラットうちのしやすさのバランス」となるでしょう。

具体的にはファスタークS1、ラクザXソフトなど、比較的柔らかくはあるもののコシの強いラバーがとてもやりやすかったです。やはりある程度回転を無視することができ、さらに弾性で飛距離を稼ぐことができるラバーが適しているといえます。

いかがでしたでしょうか。参考になりましたら幸いです。

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